四百人一局集の小西逸生氏作について

図は「四百人一局集」に収録されている小西逸生さんの作品(詰パラ1987年9月号)。
作意手順は21金、同玉、43角成、12玉、11飛、同玉、31飛、22玉、34桂、13玉、11飛成、12飛合、同龍、同玉、11飛、同玉、33馬、12玉、22馬迄19手詰。
ところが、この順だと4手目12玉と逃げた局面(A図)で、24桂、同歩、11飛、同玉、31飛以下の早詰があるようです。

なので、4手目は32金合が最善となり、真の正解手順は31金、同玉、43角成、32金合、31飛、22玉、32飛成、同角、34桂、13玉、12金、同玉、11飛、同玉、33馬、12玉、22馬迄17手詰となります。
本作は詰パラの短大で出題され、解答者27名中、誤解者12名、無解者5名が出たとのこと。
誤解者の多くは4手目32金合と答えた解だったそうです。
つまり、正解手順を答えたのに誤解扱いされるという悲惨な事態が起こっていたわけです。
これはコンピューターが発達した現在では起こりえないことでしょう。
それにしても、小西逸生さんは好作を多く残しているのに、よりにもよってこの作品が「四百人一局集」に選ばれるとは、なんて残念なことでしょうか…。
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Comment
どうやらマジですね…!
まさか誤植無しのミスがあったとは…正直かなり驚いています。
しかしこれはすごいですよ!!
発表から25年後に早詰を発見するなんて!
今まで誰も指摘しなかったことも驚きですが、それを名無し名人さんが発見されたことがすごいと思います!!
このことを正式に全詰連に報告すれば恐らく名前付きで指摘者として載りますよ!
それにしても、約4百局あるなかで誰も咎めなかった一つのミスを見つけるとは…
うーむ、名無し名人さん、詰将棋に対する並々ならぬ熱意を感じますね…!!
バックナンバーがないので確認しようがないのですが、少々不可解です。気づいた人はいると思うのですが。
担当の歩角考内=故・喜多真一さんは冷や汗をかいているでしょうか。
自分はどうなんだと言われれば、お気に入りベストワンを選んだつもりだけど…
自選となるとこうなりがちとしても、小西氏に限らず故人の作品はベスト10に入る作品を選んであげるべきだったと思います。
この作品の欠陥より、故人の作家の選題が不可解でなりません。
「四百人一局集」は一題一題盤に並べて鑑賞しているのですが、この作品の4手目の玉を動かしている時、「次は24桂だろうな」と思って手順を見ると11飛だったので「あれ?」と思って確認してみたのが発見のきっかけです。
手順が瞬時に閃いたような感覚でした。
僕は解図が苦手なので、こんな事は滅多にないのですが。
故人の作家の選題は確かに不可解な部分がありますね。
北原義治さんや花沢正純さんなど、何故あの作品を選んだのか疑問です。
それと故人ではないですが、上田吉一さんの作品の選題も気になりました。
まず、この原稿は無償の奉仕です。でも故人で落とせない人は誰かに、無償の奉仕をお願いして書いていただくわけです。
今回も、書き手がいなくて載らなかった有力作家も多数います。あの今田政一ですら私が書かなかったら載らなかったと思います。
次に作品の選題ですが、基本的には代表作を選びたいのですが、(初代伊藤看寿や3代伊藤宗看等)有名な作家の場合、代表作は色々な形で紹介されていて、隠れた名作を選びたくなる気持ちも十分わかります。(今回の場合、原則300人1局集とは別の作品をという枷もある)
基本的にはお願いして書いていただいている以上、選ばれた作品がどんな作品でも、不完全ででもない限り差し替えをお願いしていないはずです。今回は検討漏れかなあ?と思いますが。この検討も無償の行為で、漏れもやむを得ない部分があると思います。(私の場合も恐らく柿木で100作以上検討をしている筈で、古典の作品も現代の規約でも完全な作品を選びましたから。少しの変長は許容しましたが、極端に変化が長いものは代表作の一つでも除外しましたから、、、。)
前述の今田氏は代表作が全て不完全で、本当は選びようがなかったので、あのような選題になっています。
もっとも、商品で売り物ですから、不良品で良いとは言いませんが、個々には不満があるかと存じますが、仲間が作った同人誌といった暖かい目で見ていただけたら、と思います。
あんまり厳しい意見が多いと、次の「500人1局集」で誰も原稿を書かなくなりますから、、、。(30年後?生きて参加出来たらいいなあ、、、。)
このときの短大には上田、若島両御大の作品も掲載されていたんですよ。
と書く側の弁護をしているように見えますが、読む側に立って読むと、他の方の原稿で、(故人だけでは無く)何でこの作品を選ぶかなあ、、、。と思うのも確かに多いんだよなあ、、、。
好きな作家の欄に最多で書かれる事が予想させるあの方が不参加です。
無理にでもお願いしたのでしょうか?
こんな事を書いていますが「四百人一局集」は高く評価しています。
元々この本は門脇氏がひとりでも完成させるつもりだったと思っています。
しかし、無理がたたり倒られてしまいました。
大勢の乗客を乗せた飛行機の議長が突然倒れてしまった。
こうなってはもう無事に着陸する事しかありません。
しかも易しい事ではないのです。
正にこの状態だったと想像しています。
これだけ大勢の乗客を乗せてよく無事に着陸させる事が出来たと称賛します。
次は当然「五百人一局集」でしょう。
多難な状況で「四百人」を完成させた事は生きてくるはずですし、「四百人」で出た不満も生かすべきでしょう。
「五百人」では少ない人数に負担がかかるのではなく、多くの人数で誰にも負担のかからないやり方にするべきだと思います。
理想は全員で創って行くものに出来たらと思います。
夢物語でスミマセン。
でも夢物語ではないと思ってますけど…
まあ僕でも気付いた欠陥を誰も気付かない事なんてありえないですよね。
それにしても作品集発行の一ヶ月前に指摘されてタッチの差で校正に間に合わないとは、なんとも不運な…。
選題に関して僕の意見は、「四百人一局集」は人物事典的なものなので、代表作、もしくは作者らしさが出た作品を選ぶべき、というものです。
代表作を挙げた方が作家の特徴(作風)が掴みやすいからです。
僕の場合、「四百人一局集」で初めて名前を知った作家も多いので、自然とこのような考えが生じてしまうのですが…。
でも確かに書く側の立場を考えると、隠れた名作や作者としては異色の作品を選びたくなる気持ちも分からなくもないですね。
「あの方」が不参加な件はネット上でもよく話題になってますね…。
何らかの事情があってやむを得なかったのでしょうが、残念なところです。
と、不可解な点も多いですが、門脇氏が倒れられた状態で完成まで辿り着けたことは快挙ですよね。
門脇氏の夢を大勢の協力で実現させたのは素晴らしいことだと思います。
「五百人一局集」楽しみですね。
その時は僕も参加できたらいいな…。
看寿賞8回受賞されいているあの教授が不参加、おそらくご本人の意見があったのだと思います。(「あの方」の解釈を履き違えていたらすみません。。。)
それにしても「四百人一局集」は本当に良く出来たものだと思います。
門脇芳雄さんが倒れられたにもかかわらず多くの詰キストが協力し合って完成した四百人一局集、まさに究極の本と言っても過言ではないと思います。
…と、いろいろ言ったわけですがやはり「五百人一局集」は楽しみですね。
僕はそれにも掲載されないかもしれませんが…(^^;)
上田さんの方は、身辺が忙しすぎて書く暇がなかったのです。水上さんに対する注文は、「前世紀の作品はダメ」。
若島さんが偉大すぎるが故に恐れ多くて代わりに書く方がいなかったわけですね。
それなら納得できます。
それにしても、あれだけ大作を発表しているのに、過去の作品を振り返る趣味がないとは敬服するばかりです。
上田さんの注文の意図は…、凡人の僕には理解できません…。
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